高齢者のための転倒防止対策

下半身の筋肉が弱まることで転倒のリスクが高まるため、高齢者にとって日々のトレーニングは欠かせません。立った状態でかかとを上げ下げするだけでも脚全体の筋力を付けられます。バランスを取るのが難しい場合には、椅子や机に捕まりながらでも構いませんのでできれば1日30回行ってください。慣れてきたら片足ずつ動かせば、さらに負荷かけられます。

また、転倒した時に骨折してしまうリスクを下げるために、骨を丈夫にする生活習慣を心がけましょう。牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂るのはもちろんのこと、適度な運動をしなくては骨は強化されません。1日1杯以上の牛乳を飲み、30分以上のウォーキングタイムを取ることをおすすめします。雨の日には、自宅内でできるストレッチやトレーニングに取り組みましょう。

室内での転倒を防ぐためには、住環境の整備も欠かせません。躓きやすいものは床に置かない、段差がある部分には手すりを付ける、必要に応じて介護リフォームをするなど対策を施しましょう。雨天時の玄関やお風呂の床など滑りやすい場所には、滑り止めマットを置いておくのもおすすめです。

バランス感覚が不安なのであれば、外出時には杖を持ち歩くようにしましょう。靴は自分の足に合ったものを選び、脱げやすいデザインの靴は避けるべきです。底が厚すぎず、マジックテープ付きのものは、安定感があって歩きやすい傾向にあります。靴選びの際の参考にしてみてください。